施工図(せこうず)のチェック

建物を建てるときには、設計事務所が描いた設計図だけではなく、
施工会社が、施工図(せこうず) という実際に工事で使う図面を描きます。
施工図では設計事務所の設計図をもとに、主に基礎や壁、柱、梁、屋根などの構造体を図面化するのですが、これに取り付くアルミサッシュや、内装の仕上げの納まり(=材料の取り付けかた)まで検討されているので、チェックした施工図を返すのは、これで進めていいですよ。というファイナルアンサーに近い意味があります。
施工図を返したあとで変更をすると、現場監督さんから乾いた笑顔がもらえます。
僕はその施工図をチェックするのが結構好きで、施工図はだいたい現場監督さんが描くことが多いのですが、設計者の図面をどれだけ把握して、設計者の意図をどれだけ理解しているか、施工図を見ればすぐ分かります。
なのでコレはもう現場監督との果たし合いです。
というワケで、、、、、
あしたのために(その1)
・施工図には正面に向き合い、間違いがないようにパソコンでチェックするべし。
・このとき体の動きを最小限にするため、パソコンは左側に置くこと。
・右手で持った赤えんぴつを持ちかえる手間を省くため電卓は左手で叩くべし。
・あとはひたすら打つべし! 打つべし!(何を?!)

あしたのために(その2)
・自分で描いた図面が間違っているときは素直に非を認め、対策を講じるべし。
・このとき、追加のお金がかからないようにすること。建主には請求できません。

こうやって建物の完成度を高めていきます。
なんだかどこかの拳闘クラブみたいですが、設計事務所はこんなこともやってるんですね~。