地面の下にかかるおカネ その2

ちょっと前に、建物の下の見えないところにかかるおカネのお話を書きましたが、その時は主に地盤が弱い場合の事を書きました。
地盤が弱いときもありますが、当然強いときもあります。それも強すぎる場合が。
今回の地盤は琉球石灰岩で、ユンボの刃では掘れないほどカタいです。
無理に掘ろうとすると刃が欠けてしまいます。
その場合、専用の削岩機(インパクト とか ブレーカー と呼ばれます)を使って石灰岩を割らなければいけません。

ガガガガガガ
カンカンカンカン

あらかじめ地盤調査をして石灰岩があるということは分かっていましたが、その石灰岩が均等な深さであるのか、どのぐらいの範囲にあるのかは、実際に掘ってみないと分かりません。
そこでインパクトの出番になるのですが、機械の運搬費、リース費、人件費が追加でかかってしまいます。
実際掘ってみないと分からないので、あらかじめ工事費の見積で金額を出すこともできません。
このへんがアタマの痛いところです。
でも地盤が弱い場合に必要な杭などの補強も要らないし、地盤が堅いのは建物にとってはいいことです。
今回は石灰岩の部分と土の部分が半々だったので、土の部分も石灰岩の部分と同じような基礎の考え方で大丈夫なのか、いつも構造設計をお願いしている、徳和(とくわ)設計室の稲福さんに現場を見てもらいました。
「あのへん土ッス」

稲福さんに見てもらったところ、土の部分でも同じようなかたちで大丈夫というお墨付きをもらいました。 ホッ
稲福さんには前の職場のときから構造設計をお願いしていますが、業務の話だけでなく、仕事に対する姿勢とか頑張りどき休みどきのコツとか、フルマラソンの完走のやりかたとか、いろいろなアドバイスをしてくれるとてもありがたい存在です。
でも僕はフルマラソンを完走できたことがありません。

今回は、 地面の下で稲福さん のハナシでした。 あれ?
地面の下にかかるおカネ その1